記事作成者:熊崎淳
こんにちは。ストレングスコーチの熊崎です。
今日は、私の身近な友人のエピソードを用いて、ある資質のパワフルさを解説します。
最後までご覧ください!
【あなたの荷物はメキシコにあります】
彼女は大学時代の仲間であり大親友だ。
昔から「男気」があり、サバサバしていて酒が好き。細かいことは気にしない気持ちのいいやつだった。
楽しむことが大好きで、バイトに行って、そのままバイトのメンバーと飲みに行って、その日のバイト代は全額使うというような生活をしていた。
「まぁ、なんとかなるよ」と言って、適当だが力強い生き方をしていた。
酒ばっかり飲んでいたが仕事はすごくできるやつで、責任感を持って「やるからには完璧に」というスタンスでバイトをしていた。誇り高きバイト。
誇り高きバイトは、誰かが急に休んだりすると猛烈に燃える。誰よりも働く。
学校を卒業して、しばらくは派遣社員として働いていた。
やっぱり猛烈に働いていた。誇り高き派遣社員。
そんな派遣社員もやめ、突如バイトで芸能関係の仕事をし始めた。
なんの仕事のバイトだったかは覚えてないが、最終的には「ワンマン社長の気まぐれな指示に対応する」という秘書というかムリゲーをしていた。
多くの社員が社長のムリゲーにてんやわんやしていたそうだが、彼女だけはけろっと指示をこなしていたようだ。そのムリゲーを苦にすることもなく。
「全然大変じゃないよ!世の中の社長は気まぐれなんだからしょうがないんだよ」
「まぁ、ワンマンなんかどこ行ってもそんなもんじゃん。」
と受け流していた。。。
彼女は海外旅行が好きだった。たいして英語もしゃべれないのに(ちなみに私は全くできない)、よく1人で海外に行っていた。大型連休をとって、いろんな国へ旅に出ていた。
どこにいくにしても、しっかりと準備をしていた。旅行用品も、旅程も、予約も完璧にこなして出国していく。
にもかかわらず、毎回のようにトラブルに巻き込まれる。
ベトナムで地図が読めず、ホテルまで10分の道のりを2時間かけて歩く。その上、そのホテルの予約がなぜか取れていない…
「ダブルブッキングか何かで予約が取れてなかったみたいだ」
と英語がたいしてできない彼女は察したらしい。
ドイツでは電車乗り間違えて全ての乗り継ぎに失敗。見ず知らずの駅で途方にくれる。
ロストバゲッジ。
旅先で聞く無情な言葉
「あなたの荷物はメキシコにあります…」
そんなことが起きても、たいてい彼女は「やっベー」と言いながら、危機感はあまりない。
トラブって最初にやることはビールを飲むこと。
たいてい飲んでいるうちになんとかなっているみたいだ。
とても柔軟に、しなやかに。
彼女は常に今を生きている。
適応性(4番)
彼女にとってはトラブルは大好物。最高にワクワクする瞬間。「トラブルキターーーー!私巻き込まれてる!!ウキウキ」みたいな感じで。
戦略性が2番のため、全てを見越して計画を立てるのはとっても上手なのに、たいてい想定通りにいかない。想定通りに進めるよりも、今その瞬間に対応する方が好きなんだろう。
彼女にはゴールが必要だ。でも、当初のゴールに到着する必要はない。
彼女が到着したところがゴールなのだ。
こんな感じで生きているので、人生色々苦労をしている。人生はいつも想定外。
でも、「我が人生に悔いなし」。
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【適応性】
・今、起こっていることにあわせたい
・起こったことを受け入れて対応する
・予測不能なこと、変化を好む
・計画は立てても、計画通りにいかなければ現状を優先
・トラブル時にすぐにできることをする
・非常事態こそ私の出番。非常事態の冷静さに人々が安心する
・ゴールに向かってまっしぐらの目標志向とは同居しない