ストレングス・ラボ コラボブログ「未来は無限の可能性に満ちている」

記事作成者:熊崎淳
こんにちは。ストレングスコーチの熊崎です。
今日も、私の職場の出来事から資質の現れ方を表現します。
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ある日、後輩1号が私に声をかけた。
「この提案どう思いますか?」
私はささっと提案書を読む。
「Aだったらこうなるよね。Bだったらあーなるよね。でも、Cの可能性もあるよね。どれが1番いいの?」
「狙いはBですね。そうか!でもBを狙うと、この条件をもっと整理しておかなきゃいけないですね。あとDの可能性も考えておかなきゃですね。考えまとまってよかったですー」
そうそう、話が非常に早い。おそらくこの案件は決まる。
後日、別の後輩2号が相談に来る。
契約を結ぶにあたって「お客さんが価格がネックだと言っています!競合他社の提案は価格には懸念がないみたいです!!。なので、価格を少しでも安くできるように対応中です!!!」。
世の中は気合とガッツでできていると思っているかのような「!」な考え方。
「少しでも値引きしたら契約取れるの?」
「わかりません…」。予想通りの回答がくる。正直でよろしい。
そして、言われた人がみんな下を向いてしまう魔法言葉をかける。
「それ、なんか意味あんの?」
うちの会社は営業会社だ。契約をとるために営業活動をしている。が、そうじゃない奴もいる。いつの間にかゴールは受注ではなくなっている。最悪、行き止まりに向かって行く人もいる。
どうやったら契約をいただけるかではなく、目の前の出来事に対処することが重要になっている。
昔からこの差は何だろうと思っていた。
なぜわざわざ、勝てない土俵で戦おうとするのか?
どんなに頑張ったって、価格が全てという顧客には高いものは売れない。自社のサービスを多少値引きしても仕方がないのだ。
・価格を下げるよりも、顧客がニーズが何なのか考え直す提案を練り直してもいい
・相手の担当者がわからず屋で話が通じないならもっと偉い人に提案すればいい
色んなことを想定して、その想定通りにものが進んだら何が起こるか予測して、思い通りの未来ではなかったらまた最初から別の想定をしなおす。そう、シミュレートするだけなんだ。
人間の頭の中には脳がある。この世の何よりも優秀なCPU。
電気信号が素子に入って行ったら、半導体素子の素材特性と2進法で決められた法則にしたっがて何かしらの電気信号を出力するように、
法則に基づいて、未来の可能性を予想するだけでいいのだ。
電気ごときができることを人間ができないわけがない。
と言いつつ、このシミュレートというものはすごく難しいらしい。
「戦略性」
とても響きが良い言葉。それはそれは美しい言葉。
でも、そんな戦略性(5番)を持つ私の口癖は
「ちょっと考えればわかんだろーが!!」 美しさの対極。
後輩1号は戦略性(3番)
後輩2号はポジティブ(1番)
ただ、私の戦略性は非常に残念な思いをしているだろう。
なぜなら、色んな予測を立てることができて、おおむねその通りに未来はやってくるのだが、結局何も行動を起こさないことが多いのだ。
このままいったら、物事がうまくいかないだろう。こうやれば上手くいく方へもっていけると思う。ということがわかっていても、「面倒くさい」という理由で手をつけずに、上手くいかなかったときのお詫びと言い訳の仕方をシミュレートし始める。
ちなみに、後輩1号は失注した。。。
まさかの「前日に飲みすぎて酒臭かった」という理由で。
そして、後輩2号は受注した。
やっぱりまさかの「競合他社の提案した価格が間違っていた」という理由で。
やっぱり未来は無限の可能性に満ちている。
とはいえ、私は読みを外さない。
そして今日もせっせとお詫びの電話をする。