BLOG

ストレングス・ラボ コラボブログ「失笑と褒め言葉」

記事作成者:熊崎 淳

こんにちは。ストレングスコーチの熊崎です。
今日も、引き続き私の職場の出来事から資質の現れ方を表現します。
今回から、記事の最後に簡単に資質の解説を載せます。是非、最後までご覧ください。

私は数年前、あるプロジェクトを担当していた。スタートダッシュに成功し、比較的順調にものごとが推移していた。

約1年くらいかけてやるプロジェクトだったが、蓋を開けてみれば最初の2ヶ月で50%の進捗率で進んでいた。このプロジェクトは楽勝だなと完全に奢っていた。

しかし、世の中そんなに甘くは無い。諸行無常だ。沙羅双樹の華の色のように、ただ春の夜の夢のごとく、風の前の塵に同じだった。

スタートダッシュをかましたのに、その成果も虚しく日に日に追い込まれていくようだった。

「こればやばい」

わかっていても動けない。思考系人材の性だ。考え込んだらますます動けない。

そうこう言っているうちにプロジェクトは佳境を迎え、「巻き返しを狙うならもはや今しかない」という状況になり、私は重い腰をあげる。

手を打つにしても、どうやったら関係各位の協力を得られるだろうか。どうやったら私の思いが皆さんに届くだろうか。

「というか、私の思いとはなんだろう?」

また内省®(1番)が始まる。色々堂々めぐりしている。
そこから、このプロジェクトをどうしたいのか「そもそも」と言いながら原点思考®(4番)を経由して、一つの結論を出す。

私はある魚に関して調べ始めた。

この魚の由来はなんなのか。調べる調べる。そしてこの魚について理解したところで、関係各位(100名位)に一斉にメールを送信した。

この魚の意味を記載し、見た目がふっくらとしていきが良さそうな写真をひたすらグーグルから探し(最上志向®)、その写真をHTML形式で挿入し、私の思いをこの魚に託す。

そして、2時間程度かけて完成した内容が私のPCから世界へ羽ばたく。

【私は鰤になりたい】

写真が多すぎて容量が大きかったのだろう。数十秒経った頃に、みんなの携帯からメールを着信した音が鳴り響く。
着信音を聞いて、すぐに全国の関係者に電話をした。

開口一番
「見ましたよ、メール。アホですか?」

東京でも、大阪でも、そして多くの拠点から、失笑が溢れたらしい。

それでも、私はこのプロジェクトを鰤(ブリ)にしたかったのだ。今はまだ道半ばだ。せいぜいイナダかハマチだ。80センチ級には成長していないのだ。それではダメなのだ。私は鰤になりたい!!

着想®(7番)

私の着想®はプロジェクトの将来と鰤を結びつけてしまった。どうしても人とは違う、一捻りしたことをしたくなってしまうのだ。

「アホですか?」と言われた時に、

「最高の褒め言葉をありがとう」と思ってしまった。大成功だ。着想®的には大成功だ。

そして、これは皆さんに鰤メールと呼ばれ、それはそれは伝説のように扱われたが、プロジェクト完遂に向けてはほとんどなんら効果を発揮しなかったのは言うまでもない。

—————————————————–
【着想®】
・今までにない発想、考え方を思いつく
・たくさんアイデアがわいてくる
・型にはまらない考え方をする
・まったく、関連のないもののつながりを見つける
・面白いことを考えたい。独自な視点を大切にしたい
・人と違っていたい。「変わってるね」は褒め言葉。