ストレングス・ラボ コラボブロク「ある日の『ポジティブ®』と『分析思考®』の会話」

記事作成者:重次泰子
こんにちは、ストレングスコーチの重次泰子です。
我が家には、「ポジティブ®」の人と、「分析思考®」の人がいます。
「ポジティブ®」の代表は私、「分析思考®」の代表は夫です。
「ポジティブ®」が上位の私は、細かいことにはこだわらず、何事も前向きに捉えるタイプ。どちらかというと物事を頭ではなく感情で理解します。
一方「分析思考®」が2位の夫は、分からない状態が嫌で、納得するまで「なぜ?」と聞き、データの裏付けが欲しいタイプ。感情には流されず、ファクトを重視します。
ある時、息子が言いました。
「夫婦で本当にタイプが違うよね、会話を聞いてるとおかしくて・・・」
言われてみると、材料になりそうなことがたくさん思い出されてきます。
【すぐに面白がる私と、疑う夫】
先日、面白い記事を見つけ、早速夫に見せました。
「すごいすごい、これ面白いと思わない?」。
一読した夫の第一声です。
「なんでそういう結果になったの?その実証の仕方、本当に正しいの?そのやり方で本当にその結論が導けるのかなあ?」
盛り上がった私のエネルギーは一気に冷めます。
むっとした顔の私をみて、「ごめん、でもどうしてもその記事、鵜呑みにしない方がいいと思うんだよね。」
【映画の内容が分からなくても先に進む私、巻き戻す夫】
家族で、地上波初放送の「君の名は。」をビデオに録り、皆で見たときのこと。
この映画、過去と現代を行ったり来たりするのですが、クライマックスに近づくにつれて時代が交錯し、今いつなのかわからなくなってきます。
よくわからないけど、盛り上がってきたし、「まっ、いいか」と思っていた時、むくっと立ち上がった夫が巻き戻し始めました。
「ここがよくわかんない、三葉と瀧はどの時代にいるんだ?」
しばらく巻き戻したり進めたりして、納得すると、「分かった!」と言って再びスタート。
「せっかく盛り上がってたのに!」と文句を言う私たち。
【適当に作る私、ちゃんと計って作る夫】
料理を作る時、私はレシピを見ることもありますが、材料を決めて、何となく作ることの方が多いです。
夫は、スープ一つ作るにしても、必ずレシピを見て、きちんと材料も計って作ります。
しかし、作りながら、夫が必ず「うっ!」とフリーズするポイントがあります。
「だし汁」と「少々」または「適量」です。
ちゃんとだし汁を作っている家庭と違い、我が家はお湯に即席の粉をちょこっと入れることでしのぐ家です。
だしの粉の量はあまり考えず、なんとなく「適量」を入れます。
しかしこの「適量」とか「少々」など、量がきっちり提示されていないのが夫は嫌なのです。
そういう時は、私が適当に入れて、「これで大丈夫!」と言います。
そういえば夫は先日アマゾンで、「チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理」という本を見つけて大喜びしていました。
面倒くさいなあ、とも思うのですが、夫はレシピさえしっかりしていれば、手間暇がかかっても意外と大丈夫。
私が敬遠して作らないようなものも作るし、味もぼけていないので、家族には喜ばれています。
【資質の違いを知ると、「あきらめ」がつく】
お互いにタイプが全く違うことは分かっていましたが、資質の違いがはっきりするまで、「相手の思考、行動を変えよう」としていたように思います。
「少々なんだから、自分が少しと思っただけお塩を入れればいいじゃん!」
「適当に決めないで、もっとよく値段を比較してから、どこで買うか決めてよ。」
そういわれても、そう簡単に変えられるものではないので、互いのイライラが高まります。
しかし資質の違いを知ると、ある程度「あきらめ」がつくので、あまり腹が立たなくなります。
「きちんと数字で示してほしいタイプだから、少々が嫌なんだな。」
「分からない状態が気持ち悪いから、ビデオを巻き戻すんだな。」
家族や近しい人との関係では、この「あきらめ」が意外と重要です。
「あきらめる」ことで「相手を自分の思い通りにする」ことを手放せるのかもしれません。
小さなことですが、毎日の生活での積み重ねで考えると効果は大きいと感じます。
家族で資質の理解、やってみませんか?
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